有馬炭酸力の泡沫日記

世界初の炭酸専門店「有馬炭酸力」の店主がつぶやく、日々のあれこれ。

たくさんの手

有馬炭酸力という店を立ち上げようと決めてから4ヶ月程。
当初の予定より大きく遅れて開店してから1ヶ月足らず。

準備(資金•経験•思慮)不足を周囲に指摘されつつも、その声を押し切って立ち上げた店の土台はあまりにも脆く、今にも崩れそうです。

自分で考えて決めて始めたことだから、文句を言うなら自分に言えという顛末なのですが、やはり弱気になってしまいます。

しかし、そんな私を心配して下さる声がいろんなところから届きます。
耳障りの良い言葉も少なくはないですが、敢えてその言葉を投げかけて下さることの意味をよく理解して受け止めなければなりません。

最終的にどうするかを決めるのは自分だけど、その判断を誤らせないように、傷をこれ以上深くしないようにという思い遣りが伝わって来てとても有難く嬉しいです。(なんでもうちょっと早く言うてくれんかったんや〜ってのも有りますが)

毎日電話で様子を尋ねて来る友、ホントは毎日気にしてくれているんだろうけど何と無く思い出したから電話したようなふうを装って現状を乗り越えるアドバイスをしてくれる友、わざわざそんな話は曝け出したくはないだろうに自分の過去の失敗とそれを乗り越えた過程を教えてくれる友。

普段は馬鹿話に花を咲かせて笑ってばかりいる彼らだが、困った時には手を差し伸べてくれて、でも心配なんかしてないという風情で笑いあえる。そんな友達を持っていることを、私は誇りに思う。

おそらく、今回の店舗開店は私の人生の中での大きなポイントとなり、これを成功させるか失敗させるかで将来のビジョンが大きく変わる。
旗色はかなり悪いが、負けるわけにはいかない。

この危機を完全に乗り越えた後に「あの頃のお前はホンマにヤバかったなぁ」と笑いあえるようになれたらいいなぁ。